
俳優の別所哲也が25日、東京・MoN Takanawa: The Museum of Narrativesで開催された米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2026』(略称:SSFF & ASIA)のオープニングセレモニーに登場した。
セレモニー冒頭では、AI技術を活用した映像作品『CINEMA TRAVELER』が上映された。映画館にいた別所が、フランス映画風の別れのシーンやインド映画風のダンスシーン、香港映画風の大乱闘シーンなどを旅する内容で、極めつけは巨大なロボットに別所自身が巨大化し、ド派手なバトルを繰り広げるものだった。
自身のAI映像を初めて鑑賞した別所は「微妙な気分です」と率直な感想を語った。技術の進歩に驚きつつも、自分自身が映像の中で自由に動くことに複雑な思いを抱いたようだ。
別所はこれまで「ライバルは自分」と語ってきたが、AIが自分自身を再現する時代において、その言葉の意味合いが変化したと指摘。「自分の代わりがAIで作られてしまうと、ライバルの定義が変わってしまう」と述べ、デジタル時代の俳優の在り方について考えを巡らせた。
SSFF & ASIAは今年も多彩な作品が上映される予定で、別所は映画祭のブランドアンバサダーとして引き続き活動する。AI技術と映画の融合に期待を寄せつつ、人間の表現の大切さも強調して締めくくった。